トラン芳子(旧姓 徳増)さん/シドニーのトップ進学校で日本語を教える女性アシスタントティーチャー ~日本の文化、言葉を心の底から教えたい~

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日本語好きな生徒たちに、日本語を通じて日本のことをもっと知ってほしい。そして日本語の勉強は難しくないんだよ、と教えたい。

 

お仕事をするうえで大切にされていることは何でしょうか

高校での日本語教師をしているときは、いかに授業の中に日本人しか伝えられない情報をたくさん組み込むかということを重視しています。
そして、日本の教育機関とは違い、教師が発言してはいけないことというのがたくさんあり、規制の中での会話はなかなか気を許せない状態です。
それでも生徒と教師の壁を感じさせないようにアシスタントティーチャーらしく、楽しさを授業で感じてもらえるようにと気を配っています。
また、生徒は基本的に読み書きは勉強すればできるようになりますが、日本語のサウンドに耳が慣れるようになるには、日本人と話すしかありません。
ですから、日本語教師をしている間は間接法で教えますが、できるだけちょっとした会話などは日本語でするように心がけています。
例えば、「あぁそうなんですね」などの相槌は、現地人の先生には教えることができないスキルなので、相槌は必ず日本語で。
また簡単な動詞や形容詞は日本語を使って、生徒の耳を日本語に慣れさせるということも大切だと考えています。
家庭教師のレッスンの際は一対一なのでできるだけ生徒とは人と人としての繋がりを大切にしています。
「両親には勉強のストレスに関して言いにくくてもYoshikoには愚痴を聞いてもらえる。」と言ってくれる生徒もいて、生徒との繋がりを実感できるようになってきました。
日本語という言語だけでなく日本の文化紹介のほか、日本人が物事をどう捉えるかなども伝えるようにしています。
そして読み書き聞くスキルのほか、話すスキルも試験では求められるので、生徒が自信を持って話せるようになるまで、常に生徒から自主的に日本語のみで会話をするように促しています。
プライベートレッスン中は高校生とはいえ、まだ子供っぽさが残っている年代なので、今日本で流行っている音楽やアニメの話など生徒が興味のあることもレッスン中に取り入れて、より生徒が長い時間集中力を切らすことなく、レッスンに耳を傾けていられるかということを工夫しながら教えています。
高校でのアシスタントティーチャーで学んだことを利用して、家庭教師の仕事の中で高校での悩みや問題も先生の視点からアドバイスしてあげることができるので、今の二つの仕事は関連性があり、日々とても充実しています。
生徒と先生としてだけでなく、最近ではこれからの人生のことなど生徒の悩み相談にものったりするようにもなりました。
私が今住んでいるところには日本人が少ない地域のため、プライベートレッスンの生徒にとっては近所の親しい日本人のおばちゃん、という存在でしょうか。笑
ですから、結果の出るレッスン内容ももちろんですが、「今日もYoshikoが来てくれる」と楽しみにしてもらえるようなレッスンを、とレッスンの準備の際は工夫をこらしています。

これから現地に来られる方へ何かメッセージをいただけますでしょうか

私にとってのオーストラリアと日本の一番の違いは、仕事環境です。
特に会社勤めをすると大きな違いに気付かれるのではないでしょうか。
オーストラリアでは勤務時間や福利厚生をはじめ、様々なところできちんと法律や社内の規定ルールが守られていると実感します。
そしてサマータイムなど、After workの時間が十分に確保されており、家族や友達と出かけたりスポーツをしたり、仕事のあとの時間を有効に使うことができます。
実際、私の主人もどんなに仕事が忙しくても毎日時間通りに退社でき、6時前には帰宅しています。
その上、有給休暇がたまっていると会社側から休暇を取得するよう促されるので、休みが取りやすく旅行など余暇を充実させることができます。
また、女性の産後の社会復帰もスムーズにできる環境だと思います。
日本の幼稚園の制度と違い、オーストラリアでは両親が共働きでなくても子供を幼稚園に預けられるので、まず子供を幼稚園に預けてから仕事探しや準備をすることも可能です。
日本とオーストラリアの共通点といえば、一生懸命頑張っていれば見てくれている人がいて、必ず努力は評価してもらえるということだと思います。
みなさんも日本という殻を破って海外に出てみてください。
機会があれば是非海外で働いてみてください。
きっと仕事だけで一日が終わることなく、24時間を有意義に使うことができ、毎日ストレスレスな日々を過ごすことができると思いますよ。


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