田代浩二さん/繁盛店を渡り歩いてきたキーワード No Challenge No Success

jabistro
田代浩二さん
JaBistro 料理長/店長

その経歴は他人から見るとドラマがある。
小学生から始めたバスケットボールで飯を食って行こうと決め、中学卒業後、アメリカの高校へ。
部活とはいえ生き残りが激しい本場の世界で2年が過ぎたある日、戦力外を意味する赤札が自分のロッカーに貼られていた。
失意のまま退学し、日本へ帰国。
店長として先頭に立つ今もトラウマを抱える。

「今でも毎日が怖いです。夜眠っていても明日が怖くて突然起きてしまう。臆病者なんです。
だからこそ毎日自分のために、生き残るためにも必死なんです。」

帰国し、いつかは気持ちよく海外で生活してみたい。
そんな想いを胸にイタリア・レストランでキッチンのバイトを始める。
飲食店のおもしろさ、食の奥深さに触れ、飲食を自分の道にしようと思う。
大きな転機は九州への一人旅で出会った寿司チェーン店。
その店の寿司に触れ、日本食の文化でもある寿司を学ぶことを決意し、そのまま社員として入社。
しばらくしてバンクーバーへの出店の話が持ち上がり、副料理長としてカナダに渡ることになった。
バンクーバーでは1年半ほど働き、日本に帰国し、築地の魚屋でさらに1年半働き、より魚を極めていくことになる。
そして再び声がかかったのはGuu2号店でのオープニングスタッフの話だった。
そしてしばらくしてオーナーからJaBistro出店計画の話を聞くことになる。

「自分のモットーは、No Challenge, No Success。
チャレンジなくして成功なし。断る理由はなかったですね。
ここトロントを含め海外で伝統ある寿司という文化が広がり、定着したのは諸先輩方のおかげであることは間違いない。
でも若い人が何もできないかというとそんなことはない。
発信できることはたくさんある。
違う可能性もたくさんあると思っている。」

JaBistroは1月にグランド・オープンを迎え、ランチが始まる。
月末にはfisherman’s dayと題したイベントも予定している。

「お客さんはお金を使ってわざわざこの店に来てくれる。
だから家で作れるものではだめ。
唐揚げひとつとっても家ではここまではやれないだろうという仕込みをしてこそ、僕たちの存在意義がある。
高い食材を使うこともビジネスとしては簡単なことじゃない。
だけど多国籍の人が集まるこの地で美味しいものを日本人の手で作り、
伝えていく食育は、きっと価値あること、意味あることだと信じてる。」

こだわっているのは食材だけではない。
スタッフの意識を常に高めることを徹底してトレーニングし、お客さんの居心地の良さ、満足度をもっともっとあげていきたいという。
お客さんが入店してきたときに寿司バーがどのように見えるかまで気を遣った舞台中央の中で、30歳の若き挑戦者が奮闘している。


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