安藤桂子さん/ペルーは人と人との繋がりが濃い、面白い国

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リラックスの仕方ひとつとっても国によって全然違う。その違いを知ることができて幸せ。

 

旅はいつ終えられたんですか?

2012年10月、5年間の旅を終え日本に帰国しました。
最終目的地だったブラジルからまたペルーに戻ってもよかったんですが、旅の果ての「沈没」という形にはしたくなかったんです。
5年間の旅というのは長いから、その意識にずるずると流されないように一度旅を終了させ、家族や友達にきちんと報告しようと。
それから生活者として改めてペルーに行こうと思いました。
そういう区切りって大切だと思うんですよね。
 

2012年11月にペルーに戻られてから、すぐにヨガ教室を始められましたね。どうやって生徒を集めたのですか?

例のギャラリーオーナーの協力で、彼女の友人宅を安く借りられることが決まっていたので、拠点づくりは簡単でした。
オーナーやその友人は「ヨガを通じて癒しの場を作りたい」という私の夢に賛同してくれていたので、いろいろと協力もしてくれたんです。

最初はギャラリーで旅の間に描きためた絵の個展を開いてもらったり、ギャラリーの空いたスペースでヨガのレッスンを始めたりしました。
スペイン語は全然しゃべれなかったけど、facebookで宣伝したりチラシを作って街のあちこちに張って回ったり、結構地道な営業活動をしましたよ。
そのうちリマ在住の日本人の方と知り合って、その方が在住者の間に広めて下さったんです。
それで日本人の生徒さんがたくさん集まってくれました。
ペルー人のほうはギャラリーで知り合った人たちが紹介してくれたり、だんながマッサージ師として働いているんですが、そこで宣伝してくれたり。
ヨガをやる人は身体のことを気遣うのか、よくマッサージも受けるらしいんです。
そこで「ボクの奥さんもヨガのインストラクターなんだよ」っていうと、みんな興味を持ってくれるんですよね。
それでどんどん人の輪が広がって、今ではリマ市内で週に6つのクラスを持っています。
旅でも暮らしでもそうですが、いろんな出会いがあるじゃないですか。その出会った人たちが、私に道を作ってくれているんだなって思います。
本当にありがたいですね。
 

周囲の人をうまく巻き込むことでどんどん夢が叶う、いいサイクルが生まれていますね。
ところで、ペルーで仕事をされる中で大切にしていることや、気づいた点などはありますか?

私はヨガに来てもらった人に、その人の持っているもの・こと・精神の流れがニュートラルな位置に来るよう心がけているんです。
無理に良い方向にもっていくとそちらに依存してしまうというか、あまりよくないんですよね。良くも悪くもない、その人にとって一番自然な状態にできたらいいなって。
それでいうと、日本人とペルー人の反応が全然違うんですが、その違いが面白い。
日本人は皆さん本当に真剣で、ひとつひとつの動きにも最後まで集中されます。几帳面というか、やっぱり日本人は真面目なんですよね。
でもペルー人は、私の生徒さんに初心者が多いせいかもしれませんが、とにかく賑やかなんです。
「目を閉じて~ 呼吸に集中してくださ~い」って言ってるのに「もちろん!」って叫んだり、ちょっと大変な姿勢があると「できないわ~」ってはっきり言ったり。逆にうまくできたのがよほど嬉しいのか、突然「パンッ!」って手を叩いちゃう人もいるんです。なんだかもうお笑いヨガという感じ。
リラックスの仕方が国によって全然違うんですよね。こういうのって海外に出なきゃ分からなかったこと。
こうした違いを知ることができただけでも、ヨガインストラクターとして本当に幸せだと思います。

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